昔から、盗まれる車は市場で人気のある車種がターゲットとなっています。このリレーアタックは、何も対策を施さななければ、確実に車が盗まれてしまいます。
昔の車はカギでドアを開けて、エンジンもカギをキーシリンダーに差し込んでエンジンをかけていましたが、リレーアタックでは、スマートキーのリモコン電波を複製する必要があります。
複製するには、スマートキーを持っている人が、車に近づき解錠する時に発せられる微弱電波を傍受する必要があるので、知らない人が自分の車の近くにいる時には、注意が必要です。
しかし、人が近くにいる時でも解錠が必要となる場合もあるでしょう。その場合は、市販のセキュリティーグッズを使用して対策します。対策品として電波を遮断するキーケースがありますので、それを使用しても良いでしょう。
しかし、ドアの解錠をするときにはキーケースから出す必要があるなど煩わしくなります。そこで、リレーアタック対策盗難防止装置を付けると効果的です。
しかし、被害にあわないためには、怪しい人が自分の車の周りにいないか注意することが重要になりますし、車両保険に加入することも忘れないようにしなければなりません。
リレーアタック トヨタの対策
トヨタ自動車では、2012年発売のクラウンからセキュリティー対策として、スマートキーから電波を出さないようにする機能を付けています。スマートキーは、常時微弱電波を発しており、その範囲は1mといわれています。
そこでトヨタでは、スマートキーから微弱電波を止める省電力モードを供えており、そのモードを使うことで、スマートキーの微弱電波を盗まれる心配がありません、方法はスマートキーのロックボタンを押しながら、解錠ボタンを2回押すと電波が止まります。
しかし、そのままスマートキーをもって車に近づいてもロックは解除されないので、スマートキーについているボタンのどれか一つを押して、省電力モードの解除が必要になります。
この機能は、電波を出さないことでは有効になりますが、窃盗団は目ぼしを付けた車の近くで待ち伏せしており、1mの範囲内に持ち主が車に近づかなければ、無意味ということを知っています。電波を出すためにボタンを押した瞬間、その車のIDは盗み取られてしまうでしょう。
リレーアタック ホンダの対策
ホンダ車では、スマートキーに特別な仕掛けはなく、いつでも微弱電波が発せられています。そのため、スマートキーを持ち歩いていると、犯罪者が1m以内に近づいた時に電波をあっさり盗まれていしまう可能性があります。
リレーアタック 日産の対策
リレーアタックの対策として日産では現時点で有効な対策を打ち出してはいません。リレーアタックではスマートキーを持った人に1mの範囲内にまで近づく必要があるので、親切なディーラーでは車に近づくときには不審者がそばにいないか確認をするよう促すだけとなります。
スマートキーから微弱電波を出さなければ電波に含まれる暗号キーを全てコピーされることはありませんが、車の解錠時に電波を出すので、完全なる対策とは言えません。
電波を出していても、VIPERなどのセキュリティーグッズを利用するのが効果的といえますが、値段がかなり高くなるので、手が出しにくいのも現実です。日産車で、リレーアタックを回避するには、普段スマートキーを持ち歩くときには電波遮断のキーケースに入れて持ち歩き、車に近づくときには周りを注意することが現時点で有効な対策といえます。このほか頑丈なハンドルロックも組み合わせると良いでしょう。。
リレーアタックの被害にあったら
リレーアタックの被害にあった場合は、速やかに警察に連絡を入れます。また、加入している自動車保険会社にも連絡を入れます。自動車保険に車両保険が付帯していれば、盗難の事実がわかれば、盗難した車の査定額分の保険料が支払われます。
リレーアタックが行われても、参考記事のように何らかの原因で車のエンジンが始動せずに諦めて逃げることもあります。その場合は、また狙われるので早急にディーラーに相談します。
スマートキーには固有のIDがあるので、ディーラーにてIDを変えてもらうよう話をします。また、最近の家庭では一人1台が当たり前となっているので、1台でも被害が出れば、他の車もターゲットにされてしまう可能性があるので、早めに他の車も盗難対策をする必要があります。
このほか、自分が開場する時に見知らぬ人がそばにいなかったか思い出して、警察に話をします。被害にあったらまず警察に連絡してその後保険会社に連絡をします。